基礎構造と侵入リスク
現代住宅で主流の「ベタ基礎」は、シロアリが地中から侵入してくるを物理的に抑制する設計ですが、絶対的な障壁ではありません。配管貫通部、基礎の打ち継ぎ部分(コールドジョイント)、玄関の立ち上がり部など、微細な隙間は侵入の経路となります。
ベタ基礎は、「基礎全体をコンクリートで打つ」構造ですが、建物には必ず「穴」や「隙間」が存在します。シロアリはそのわずかな弱点を見逃しません。主な侵入箇所は以下の通りです。
- 配管まわり: 床下の排水管や給水管を通すために、コンクリートには必ず穴が開けられています。その配管とコンクリートの隙間から侵入することがあります。
- 基礎の継ぎ目: コンクリートを打つ工程の継ぎ目や、基礎と立ち上がり部分のわずかな隙間からでも這い上がってきます。
- 玄関タイル下: 玄関部分は構造上、基礎が切り離されているケースが多く、ここが侵入口になっている現場を数多く見てきました。
盲点ができていないかをチェック
ベタ基礎であっても、以下のような経緯があればリスクは一気に高まります。
- 建築工事中に設計変更した
- 完成後に配管の移設などをした
- 大雨などで雨水が床下へ流れ込んだ
- 物置や小部屋などを増築した
シロアリはコンクリートそのものを食べるわけではありませんが、コンクリートを通り抜けて、その先の木材に到達します。基礎が丈夫であることはシロアリのリスクを大きく減らします。しかし、シロアリ侵入の可能性は依然として残ります。