三重県北中南部で4月下旬~5月中旬、部屋の中に黒い羽虫がいっぱい出て来たらシロアリの親である可能性大です。
あるいは、家に帰ってみたら部屋の中に虫の羽がたくさん落ちていたというような場合も同様です。
すでにシロアリによる食害が拡がっている危険性があります。
羽がついているアリは大きく分けて2種類います。まずは、シロアリの親かふつうのアリの親かを確認することが肝心です。
ふつうのアリに羽がついたのなら、木材そのものをエサにはしないので心配いりません。
問題はシロアリに羽がついたほうですね。
床下や壁内から飛び出したシロアリの親虫たちは、広範囲に飛び散りいったん羽を自ら切り落とします。
そして、胴体だけの姿になり、タタミのすき間、壁と床や敷居のすき間などから再度、木材中・地中に入っていき、そこで新たな巣作りを始めます。
このように、自分で羽を切り落とす特性をもつことから、姿がなくても羽だけがたくさん散らばって残っているようであればシロアリの親である可能性が高いでしょう。
シロアリの羽は、いったん生息範囲を広げるための一時的なものであると考えられます。
シロアリは、何年もの間羽が無く体色が白い状態であり、その時に食害活動をしています。
黒く変身した羽アリ(親アリ)はただ巣別れ・巣の繁殖と拡大のためにだけ、ひととき羽を着け、はばたくようなものです。
ですから、羽をつけたまま何時間でもブンブン飛び回っているような虫ならシロアリの親ではありません。
自分でシロアリかどうかの判断ができない場合は鑑定に出しましょう。
県市町村団体の中にも鑑定同定をしてくれるところがあります。
虫ができるだけつぶれたりしてないほうが判断しやすいものです。
透明なジッパー閉じの袋かカメラのフィルム容器に入れておくのがいいでしょう。
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