シロアリは木材の表面を残し、内部だけを食べてしまいます。そのため見ただけでは、被害部分がわからないことがあります。
積極的な調査・検査をしていないと早期発見がしにくい理由のひとつです。
被害が進んでしまって木材内部が食べられ空洞ができているような状態であれば、ハンマーで叩くとポコポコとかぽこんぽこんというような中身が抜けている空洞音がします。
ただ、部材によっては建築当初から薄く切削されているものもあります。そんな薄い木材からは空洞音に似た音が出ますので注意が必要です。つまり、同じ部材全体を叩いてみて、そのうち部分的に変わった音がしないか比較することがポイントです。
また、もし木材内部でのシロアリの生息数が多く動きが活発であればかすかですがシロアリの動きによる警戒音が聞こえます。
疑わしい状況であれば、針のような細い金属棒を刺してみます。始めは硬くても、奥が空洞であれば抵抗なく刺さってしまいます。ドライバーが入るようならば、ほじくってみて、中から乾いた土のようなものが出てくればシロアリの食害部分である可能性が大ですが、チーズのように柔らかく水分を含んだものであれば腐朽菌による腐れであることも考えられます。
疑わしい部分が和室であるならば、畳を上げて周辺の床下の様子を見るのも確実な方法です。
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