シロアリ駆除 作業 画像
1)鈴鹿市白子で改築工事中のお家からのご依頼で害虫調査を行いました。
お風呂やトイレなど水回りは骨格部分を残して、ほとんどの建築材を入れ替えてしまう大掛かりな改装工事です。
ドア枠の上部にまでシロアリの食痕があるため、はしごを使って天井裏まで検査を進めます。
天井板が撤去され、広く開いていたので昇り降りは容易な状況でした。
↑中まで食い荒らされている骨太の木材
調べてみると、やはり天井裏にまで食害が及んでいます。
大きな丸太の構造材がまるで枯れ木の表面のようになっていて、手で簡単にむしり取れてしまいました。
木の中もシロアリに食べられて空洞化しています。
木材中の状態は、例えればクロワッサンのような具合です。年輪の薄い層だけが残っていて、その他の部分は空洞になっています。
このマツ材というものはシロアリの大好物のようなのです。
他の現場でもよく出くわす被害状況です。
↑木の中が食い荒らされているので注入している薬剤があちこちから噴出している
この写真は建物南面縁側での駆除作業です。サッシの上の木の内部がかなり食べられてしまっています。
画像右側の白いパイプはエアコンのものです。このパイプ周辺はエアコンの使用により、急激に冷やされ温度が上がったり下がったりするので結露が生じやすくなっています。
結露の水分が木材を湿らせるのでシロアリにとってはちょうどよい食べごろのようです。
木材内部のシロアリを殺滅するために、軒下にはしごを立てかけ、まず6mmの穴をあけて液剤を高圧注入していきます。シロアリ被害が起こりやすい部分の一例です。
天井裏の場合、液剤を高圧注入することは適していないことがあります。入れた液剤が思わぬところからあふれ出て垂れこぼれることがあるからです。そこで泡剤を使います。泡剤ゆえに、木材にへばりついてくれるので安心です。
ですが、やはり被害部の内部隅々にまでいきわたり易い液剤処理のほうが工事時間が短くてすむという利点があります。