シロアリは、大あごで木の中の柔らかい部分から齧り取っていきます。
人間が歯でお煎餅を齧り取った時、その部分は触るとパリッと硬くてよく見るとギザギザになるのと同じで、シロアリによる食害部分も硬くてパリッとしています。
腐れは、菌が木を先に分解変質させてから栄養として吸収していきます。
こちらは、お煎餅をお茶に浸し柔らかくさせて噛んだ時、その部分は柔らかく変色しているのと同じです。腐れの部分は柔らかく変色しています。
ただし、腐れでも柔らかくならない事もあります。また、シロアリと菌による腐れが混在している事もあるので判定が難しい場合もあります。
シロアリの食べ方の特徴として非常に特異的なものが挙げられます。
木材表面を薄皮一枚残すように食べる事です。
家の中の柱など、一見すると何ともないのにドライバーなどで突くと木が破れて中身は空洞という場合ほぼシロアリが繁殖しています。
この特徴は菌による腐れ、または他の木材害虫による食害には見られないものなのでシロアリだと断定できます。
シロアリは冬眠するのか?シロアリは冬眠しません。野外生活を送る多くの昆虫は過酷な環境の変化に曝される。季節変動などによる気温の変化、降水量の変化、栄養源となるエサの消失など。その環境を生き抜くために休眠性を持つ。冬の寒い時期に休眠状態となっているものが「冬眠」です。シロアリはその休眠性を備えていません。そうすると冬、シロアリはどうなるのか?死に絶えるのか?冬の低温期には外気温低下の影響を受けにくい建物木材中や壁中、地下などに避難します。そしてふたたび約6℃で活動を始める。ただし、建物内部はたいてい外気温より高い温度に保たれています。したがって、野外気温が6℃以下であっても建物内はシロアリにとっての活動適温域となっていることが多いのです。
シロアリに羽根が生える時には身体全体が黒くなる。
上記画像はヤマトシロアリの羽根アリ(親・有翅虫)です。
木造家屋を食べるシロアリの代表種です。
年間を通してほとんどの時期、シロアリは名前の通り身体が白いのですが、一時期このように変色します。.
頭から延びている触覚を見てください。
ほぼ一直線に延びていて、小さな点々がつながっているようです。
数珠状です。
実物の羽アリはこの写真よりもっと小さいのですが、虫メガネなどではっきり確認できます。
巣別れの季節に飛び出すこれら羽根アリは、部屋の中や屋外でしばらく歩きまわったり飛びまわったりした後、自ら羽根を切り落とし再び木材中へ侵入します。
↓切り落とされた羽根だけが残っている
↓こちらは、いわゆるよく見かける「あり」です
二匹のアリとも頭から延びている触覚は数珠状ではありません。
また、中間あたりで大きく「く」の字のように曲がっています。
その他のわかりやすい違いとしては羽根の形と長さです。
シロアリには羽根が全部で4枚あります。その4枚ともほぼ同じ長さです
ふつうのアリにも羽根が4枚ありますが、前羽根2枚が大きく後羽根2枚はかなり小さく短いので、違いがよくわかります。
上記のシロアリ画像は一般のかたでも判断しやすい写真なので、鹿児島県のサイトおよびありんこ日記様のサイトから引用させていただきました。
「シロアリ駆除してもシロアリが出て来る」
シロアリ駆除工事を終えた後でもシロアリが生き残っている場合があります。
ひとつの原因として駆除薬剤の遅効性が挙げられます。
巣のすみずみまで効果をいきわたらせるために、殺虫効果が表れるのをわざと遅くしてある薬剤があります。
つまり遅効性の薬剤です。
シロアリは数多くの個体で建物を食い荒らします。
あちこちに拡がっているすべてのシロアリに隈なく薬剤を吹きかけて殺虫するためには多量の薬剤が必要でした。
また、他のいろんな虫も死んでしまうような毒性幅の広いものが主流でした。
そこで環境への負荷を減らすために、従来よりずっと少ない量でシロアリ駆除できるようにしたのがこの遅効性の薬剤です。
使用方法としては、まずシロアリの潜伏場所や通り道となるところに吹き付けや塗り付け処理をしておきます。
シロアリは薬剤を舐めて体内に取り込んだり、体表面に付着させたまま巣と餌場を行き来します。
どんどん仲間と接触を続けるうちに、薬剤が次々に移り行きわたっていきます。
シロアリはこの薬剤を警戒しませんから、逃げ嫌う事なく薬効成分を運んでしまいます。
これを非忌避性薬剤といい、わずかな量で効率的にシロアリの巣全体を殺滅します。
薬剤に接触したシロアリたちは、その後時間をおいて徐々に死滅が始まります。
もし即効性の薬剤であれば、シロアリが動き回る事なくダウンするため、遠く離れた他のシロアリたちにまで薬剤を運んでくれません。
薬剤効果を伝播させる時間を稼ぐ性質を持ったものが遅効性薬剤です。
効き目が出るのをわざと遅らせているのです。
この働きのため、シロアリ駆除工事の後でも動いているシロアリを見かけることがあります。
しかし、もう食害増殖する力はないのでだんだん動かなくなり死んでしまいます。
見かけた時には、掃除機で吸い取るなどしてください。
心配はいりません。
駆除工事後にシロアリがまだ動いている場合のもうひとつの原因は、シロアリが潜伏したり通り道になる部分に薬剤が行き渡らなかった場合です。
特に増改築をしてある建物や木材部分がコンクリートに埋もれた箇所がある建物でしばしば起こります。
この場合はさらに薬剤を充填する必要があります。
いずれにしても、工事後にシロアリが残っていた場合、どのような事が原因かは専門業者でなければ判断しかねる事が多いものです。
シロアリ工事後にシロアリがいたら、まずはすぐに施工業者に連絡してください。
三重県北中南部で4月下旬~5月中旬、部屋の中に黒い羽虫がいっぱい出て来たらシロアリの親である可能性大です。
あるいは、家に帰ってみたら部屋の中に虫の羽がたくさん落ちていたというような場合も同様です。
すでにシロアリによる食害が拡がっている危険性があります。
羽がついているアリは大きく分けて2種類います。まずは、シロアリの親かふつうのアリの親かを確認することが肝心です。
ふつうのアリに羽がついたのなら、木材そのものをエサにはしないので心配いりません。
問題はシロアリに羽がついたほうですね。
床下や壁内から飛び出したシロアリの親虫たちは、広範囲に飛び散りいったん羽を自ら切り落とします。
そして、胴体だけの姿になり、タタミのすき間、壁と床や敷居のすき間などから再度、木材中・地中に入っていき、そこで新たな巣作りを始めます。
このように、自分で羽を切り落とす特性をもつことから、姿がなくても羽だけがたくさん散らばって残っているようであればシロアリの親である可能性が高いでしょう。
シロアリの羽は、いったん生息範囲を広げるための一時的なものであると考えられます。
シロアリは、何年もの間羽が無く体色が白い状態であり、その時に食害活動をしています。
黒く変身した羽アリ(親アリ)はただ巣別れ・巣の繁殖と拡大のためにだけ、ひととき羽を着け、はばたくようなものです。
ですから、羽をつけたまま何時間でもブンブン飛び回っているような虫ならシロアリの親ではありません。
自分でシロアリかどうかの判断ができない場合は鑑定に出しましょう。
県市町村団体の中にも鑑定同定をしてくれるところがあります。
虫ができるだけつぶれたりしてないほうが判断しやすいものです。
透明なジッパー閉じの袋かカメラのフィルム容器に入れておくのがいいでしょう。
事業所名:加藤防虫
所在地:〒510-0885
三重県四日市市日永5-7
電話:059-346-9544
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