シロアリはふだん我々の目につかないところで活動しています
そのため表面的な検査では内部の状況がはっきりとはわからない事があります
探知できない箇所が疑わしければ何らかの対処方法を講じなければなりません
この現場では結局壁を取り壊す大がかりな作業になりました
当初、床下で駆除を始めてしばらく経った頃2cmほどのすき間から壁の内部が見えました
そこに配置された筋違い(すじかい)にわずかな異状が見受けられます
筋違いは耐震上、非常に重要なものです
筋違いは垂直の柱を斜めから支えるように取り付けられている部材です
材料は主に木材ですが鉄材が使われていることもあります
柱があちらへ倒れそうになると引っ張る役目
柱がこちらへ倒れそうになると押す役目をしています
その筋違いがシロアリの食害にあっています
上のほうまで食害されている可能性が高い事から
外壁を取り壊して確認することになりました
下の方はささくれ程度でしたが上の方が
食害がひどく交換する事になりました
左側の直立している木材が本柱
右側の斜めに取り付けられているのが筋違いです
上の筋違いから30cmほど離れたところにある土台が
手がスッポリ入るほど食べられ空洞化しています
この辺りからシロアリが侵入加害を始め
上にある筋違いまで到達したようです
この程度まで土台が大きく被害を受けていれば
通常は下の基礎コンクリートに蟻道が構築されているものです
しかし床下に蟻道はありませんでした
実はこの土台の外では庭が作られ
土を高く盛りさらにセメントで固められていました
その中に土台が埋まったような状態であったわけです
土と直に接触していた土台は建物外側の土中からシロアリに侵入されました
これは床下点検や検査では発見が難しい状況です
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