シロアリ 中古物件
1. 「外見が新しい」からといって、中が安全とは限りません
三重県津市雲出地区にて、中古住宅をご購入後にお住まいの方から「念のため診断を」とのご依頼をいただきました。建築年数の割に外壁のトタンが新しく、一見すると非常に手入れの行き届いた物件に見えましたが、診断の結果、床下などの目視できる箇所で多くの食害が見つかり、さらに「新しいトタンの内部下地」にもシロアリの影が疑われたのです。
2. 外壁リフォームのメリットと、隠された「盲点」
外壁リフォームでは、古い壁の上に新しいサイディングやトタンを貼り付ける手法がよく取られます。費用を抑えられ工期も短いというメリットがありますが、実は大きなデメリットも存在します。
- 通気の悪化: 建物を何層にも覆うことで通気が悪くなり、「蒸れ」が生じやすくなります。
- 劣化が見えなくなる: 元々の外壁の傷み具合や、シロアリの侵入が隠されてしまうのです。
3. 「食べられた跡」ではなく「現在進行形」の恐怖
確実な駆除のために、新しいトタンを一部剥がしてみると、案の定、シロアリに食い荒らされた古い板壁が姿を現しました。
[トタンの裏側で現在進行形の被害にあっていた板壁の写真]
衝撃的だったのは、それが過去の痕跡ではなく、今まさにシロアリが食べている最中だったことです。もしこのまま気づかずに放置していたら、通常の経年劣化とは比較にならない早さで、建物は深刻なダメージを受けていたはずです。
4. 中古住宅を購入された方、リフォームを検討中の方へ
「綺麗な物件だから、当分は維持費もかからないだろう」という見通しが、シロアリの発見遅れによって崩れてしまうケースを、私は何度も見てきました。売り主様とのトラブルや、予期せぬ巨額の出費を避けるためにも、まずは一度「本当の状態」を知ることが大切です。

