2014年03月13日 症状

三重県津市雲出地区で中古住宅のシロアリ被害診断を実施後、工事を行いました

住宅購入前のご依頼は多いのですが、今回は購入してすでにお住まいになっている建物の診断・工事です

まずシロアリ被害診断をしたときには、建築後の経過年数の割には外部トタンがとても新しい事が目につきました

診断の結果、床下等目視できる箇所で多くの食害部分が見つかりました

そして、トタンの内部下地にもシロアリの食害が疑われる状況でしたが、リフォームしたばかりの新しいトタンをはがすのは施主様も気をよくされないことと判断して説明のみにとどめました

診断ではほとんどの場合、部材を大きく切り取ったりすることはなく目視やハンマーで木材を叩いて調べる段階までで終了します

しかし、実際に駆除工事をするにあたっては建物全体の確実な殺虫と予防が絶対に必要なので、後日の駆除工事では施主様の了解を得たうえで新しいトタンを一部はがしてみました

外壁リフォームは多くの場合、古くなった元々貼ってある板壁やトタンなどを取り払いません

取り払わず、その上に新しいサイディングやトタンを貼り付ける事が多いのです

その方が費用が安く、工期も短いというメリットがありますが、反面デメリットも存在します

建物を何層にも覆ってしまうため通気が悪くなり蒸れを生じさせることと、もともとの外壁の劣化・傷み具合がわからなくなってしまうことです

新しいトタンの一部を取り外してみると案の定、シロアリに食べられた木製の旧板壁が露出しました

問題となるのは、それが食べられた跡ではなくシロアリがいたこと
つまり食べられている途中、最中だったことです

新築建造物ではないので経年劣化した箇所があるのは仕方ないかもしれません
シロアリに食べられた跡があってもおかしくないかもしれません

しかし、現在進行中のシロアリがいる場合、駆除せずに新しいトタン材料などで建物を包んでしまうと通常の経年劣化よりはるかに早く建物が傷んでしまう可能性があります

包んでしまうと、本来発見できたはずのシロアリによる食害進行の状況が見えなくなり、被害が大きくなってからしかシロアリに気付けない可能性が高いからです

良質そうな物件を見て、これならこのくらいの年数は住めるだろうから維持費もこれくらいだとの見当をつけて住宅を購入する

しかし、シロアリの発見が遅れることにより、短期間で傷んだ建物に気づき考えてもいなかった出費に迫られる、また売り主と係争になるということがしばしばありました

近年はシロアリ関係の保証もついているので懸念は少なくなったかもしれませんが、初めから処置できていれば後々の心配事も減るはずです

今回は、念のためシロアリ調査をしてほしいとのご依頼によりシロアリの早期発見ができました

また、幸い躯体(家の骨組み)には大きい被害がありませんでした

津市内での無料点検対応地域

旧津市、津市河芸、津市芸濃、津市安濃、津市美里、津市久居、津市一志、津市白山、津市美杉

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