シロアリ調査は「家の健康診断」シロアリ対策先進国アメリカの環境保護庁(EPA)や全米害虫管理協会(NPMA)の基準で見直す加藤防虫シロアリ対策部のチェックポイント
1.シロアリ調査は「点検」ではなく「インスペクション」
アメリカなどのシロアリ対策先進国では、調査のことを「インスペクション(精査)」と呼びます。単に虫を探すだけでなく、家の構造、湿気の状況、過去の修繕歴など、家全体をシステムとして捉えて診断します。建物に関する情報を一元化することで、取りこぼしのない管理ができる。ワンストップサービスを進めることで、時間とコストを削減し、いわゆるたらい回しを避けることができる。
私もその考えに基づき、三重県の風土に合わせた多角的な調査を行っています。
2.どこから「家の裏側」にアクセスするか
まず、家を支える「床下」に入るためのルートを確認します。
- 脱衣場の床下点検口:昨今の建物構造だと、設置されているおうちが多いので、ここから床下に入ることが多いです
- 床下収納庫(キッチンなど): 準備は早いですが、食事の場所であるため、衛生面への配慮から最近は別のルートを検討することも多いです。
- 和室の畳: 食卓の空間に入らず、スムーズにアクセスできる有力な選択肢です。
- 外周の点検口: 建物によっては外から直接入れる場合もあります。これが可能ならベストですね。
いずれにしても、家の出入り口である玄関や裏口等からの距離が近いことが優先です、お家の中をできるだけ汚したくないから。「家の構造を把握しながら最小限の時間と手間で入り口を作る」。作業する私たちもお家の方にも共にできるだけ負担がかからないようにしたいと思っています。まずはこれが最初の仕事ですね。
3.「蟻道(ぎどう)」と「木の音」を聞く
床下に入れば、そこはシロアリ防除士の入念な捜索です。
- 蟻道の追跡: シロアリが作る泥の道「蟻道」を地面から土台、柱の隅々まで探します。

- 打診と触診: シロアリは表面を薄ければ1ミリ以下に残して中を空洞にします。見た目が綺麗でも、長年防除に携わる者であれば、ハンマーで叩いた「音」や、ついた時の「感触」で内部の食害を見逃しません。
4.湿気と「物理的な障壁」のチェック
シロアリ対策は「薬を撒く」ことだけではありません。
これらをチェックし、シロアリが侵入しにくい環境(物理的障壁)が保たれているかを診断します。
5.調査を終えて:事実を写真で共有する
調査の終わりは、私がチェックして知りえた情報を、ときには写真なども交えて、おうちの方にお伝えする時間です。
シロアリ防除士の視点で見つけた現状を共有し、今すぐ駆除が必要なのか、あるいは予防で十分なのかを、最新の業界情報と三重県での経験を交えてアドバイスいたします。


