腐れか?シロアリか?おせんべいのかじり口のように見分ける。
シロアリは、大あごで木の中の柔らかい部分から齧り取っていきます。
人間が歯でお煎餅を齧り取った時、その部分は触るとパリッと硬くてよく見るとギザギザになるのと同じで、シロアリによる食害部分も硬くてパリッとしています。
腐れは、菌が木を先に分解変質させてから栄養として吸収していきます。
こちらは、お煎餅をお茶に浸し柔らかくさせて噛んだ時、その部分は柔らかく変色しているのと同じです。腐れの部分は柔らかく変色しています。
ただし、腐れでも柔らかくならない事もあります。また、シロアリと菌による腐れが混在している事もあるので判定が難しい場合もあります。
シロアリの食べ方の特徴として非常に特異的なものが挙げられます。
木材表面を薄皮一枚残すように食べる事です。
家の中の柱など、一見すると何ともないのにドライバーなどで突くと木が破れて中身は空洞という場合ほぼシロアリが繁殖しています。
この特徴は菌による腐れ、または他の木材害虫による食害には見られないものなのでシロアリだと断定できます。