シロアリ 羽アリ放置の代償…天井裏の梁まで
1. 近年増えている「天井裏まで達する」シロアリ被害
三重の現場を長年回っていますが、ここ数年、被害が天井裏まで達している建物が非常に増えていると感じます。
本来、ヤマトシロアリは床下から水平に広がっていく性質があり、天井裏まで到達するには何年もかかります。しかし、その長い年月の間に「羽アリ」というサインが出ているはずなのです。多くの方が「何度か羽アリを見たけれど、放っておいた」とおっしゃいます。その放置が、家の重要な骨組みである『梁(はり)』に致命的なダメージを与えてしまいます。

2. 松材の梁をスカスカにする凄まじい食害
天井裏の重要な部材である「梁」には、シロアリの好物である松材がよく使われます。ここに食いつかれると、一抱えもあるような太い木材が、中身をスカスカにされてしまいます。

シロアリに食害された天井裏の梁を金具で補強
ハンマーで叩くと、本来はズッシリした音が出るはずですが、被害箇所からは「ポコポコ」と軽い空洞音が響きます。

梁へ検査金具を突き刺すと内部がスカスカになっていた
3. 侵入経路の謎:雨漏りがなくても油断できない理由
今回の現場で驚いたのは、床下から上がってきた形跡がなかったことです。調査の結果、原因は「北側の軒先」にありました。雨水で水分をたっぷり含んだ軒先が、シロアリにとって重要な水取場になっていたのです。

