「見た目はきれいなのに中身はスカスカ?プロが教える『音』と『感触』でのシロアリ診断術」
1. シロアリは「表面」を残して中身だけを食べる
シロアリの恐ろしいところは、木材の表面を薄皮一枚残して、内部だけをきれいに食べてしまうことです。そのため、一見すると異常がないように見えても、実は深刻な被害が進んでいることが少なくありません。これが、専門家による積極的な調査が必要な理由です。
2. ハンマーで叩いて「空洞音」をチェック
もし木材内部が食べられて空洞になっている場合、ハンマーで軽く叩くと「ポコポコ」「ぽこんぽこん」といった、中身が抜けているような音がします。
【判別のポイント】
木材の中には、もともと薄く作られていて高い音がするものもあります。大切なのは、同じ部材の他の場所と叩き比べてみて「その部分だけ音が変わらないか」を比較することです。動きが活発な場合は、叩いた後にわずかな「警戒音」が聞こえることもあります。
3. 「土」か「湿った腐れ」か。中身でわかる被害の正体
音が怪しい場所には、細い針やドライバーを刺してみます。表面は硬くても、奥が空洞ならスッと抵抗なく刺さってしまいます。少しほじくってみて、中から出てくるもので正体を判断します。
- 乾いた土のようなもの: シロアリの食害である可能性が高いです。
- チーズのように柔らかく、水分を含んだもの: 「腐朽菌(ふきゅうきん)」による腐れの可能性があります。
4. 不安を感じたら「五感」を使って確認を
叩いて音が違う、押すと凹む…そんな違和感は気のせいではありません。もし和室で症状があるなら、畳を上げて床下を覗いてみるのも一つの方法です。
少しでも「おかしいな」と感じたら、手遅れになる前にご相談ください。三重の家を熟知したプロが、音と感触の「目利き」でお宅の状態を正直にお伝えします。
【実例】1階と2階の間で見つかったシロアリの痕跡
「うちは2階建てだから、上の階は大丈夫」と思っていませんか?実はシロアリは、木材の中を通って高い場所まで移動します。
写真は、実際にあるお宅の「1階と2階の間」の木材です。よく見ると、シロアリが運んできた土や排泄物が混ざった「蟻土(ぎど)」が付着しています。一見しっかりしているように見えたこの木材も、ドライバーで突いてみると中身が完全に空洞になっていました。
表面の薄皮一枚を残して食べ進めるシロアリの習性は、こうした「見上げないと気づかない場所」で静かに進行しています。「まさかこんな高い場所まで?」という驚きが、手遅れになる前の発見に繋がります。
「この音、シロアリの空洞音?」と不安な方へ
「叩くと音が違う場所がある」「指で押すとフカフカする」
現場のプロが、その違和感の正体を一緒に突き止めます。





