春から初夏にかけて、「家の中で羽アリが出た」「窓際に羽が落ちている」という相談が増えます。しかし、羽アリを見たからといって必ずしもシロアリとは限りません。実際にはクロアリの羽アリであることも少なくありません。まずは落ち着いて確認することが大切です。
羽アリが出たら最初に確認すること
確認したいのは次の3点です。
- 羽の大きさ
- 胴体の形
- 触角の形
この違いを見ることで、シロアリかクロアリかをある程度判断できます。
シロアリの羽アリの特徴
シロアリの羽アリには次の特徴があります。
- 4枚の羽がほぼ同じ大きさ
前羽と後羽の長さがほとんど同じです。 - 胴体にくびれがない
全体的に寸胴な形をしています。 - 触角がまっすぐ
クロアリのような「ひじ状」の曲がりがありません。
クロアリの羽アリの特徴
クロアリの羽アリには次の特徴があります。
- 前羽が大きい
後羽より前羽の方が明らかに大きく見えます。 - 胴体にくびれがある
一般的なアリと同じ形です。 - 触角が曲がっている
ひじを曲げたような形をしています。
羽だけが大量に落ちている場合
シロアリの羽アリは飛び立った後、自ら羽を落とします。そのため、窓際、玄関、照明の周辺などに大量の羽だけが残ることがあります。羽アリ本体が見当たらなくても、羽だけが大量に落ちている場合は注意が必要です。
羽アリが出たら被害確定なのか
羽アリが出たからといって、必ず住宅被害が発生しているとは限りません。屋外から飛来しただけの場合もあります。逆に、羽アリが出ていなくてもシロアリ被害が進行していることもあります。羽アリはあくまで確認のきっかけの一つです。
こんな場合は点検を検討
次のような症状が同時に見られる場合は、一度確認することをおすすめします。
- 羽アリが出た
- 床がふわふわする
- 柱を叩くと軽い音がする
- 家の周囲で蟻道を見つけた
- 木材がへこむ
よくある誤解
羽アリがいなくなったから安心
羽アリの発生は短期間で終わることがあります。見かけなくなったからといって問題が解決したとは限りません。
冬だから大丈夫
シロアリは冬でも完全に活動を停止するわけではありません。気温や環境によっては活動を続けています。

