悪臭を出すことで嫌われるカメムシはお腹にある臭腺からニオイを出します。他の昆虫など外敵に襲われたときや、まわりから何らかの刺激を受けるとニオイを出すといわれ防衛反応の一つだと考えられています。

集団のなかの一匹のカメムシがニオイを出すとまわりにいる仲間のカメムシたちがいっせいに逃げ出します。カメムシの出すニオイは、仲間に対しては危険を知らせる警報の役目をしています。

このニオイは悪臭とよく表現されますが、草・樹液のニオイを濃くしたようでもあり「悪臭」と感じない人もいます。

カメムシ類は主に木や草の上に住んでいますがなかには地面や地中の浅いところに住むものもいます。

植物食性のものが多く葉っぱや茎また果実などに口器を差し入れて、植物液を吸っています。植物食と肉食の両方が見られるものとしてはスコットカメムシなどがいます。

悪臭で困り、カメムシを見つけて追い出そうとして清掃をすると建物内に侵入しようとしたクサギカメムシがサッシや網戸付近に大量に挟まっていたりすることがよく見受けられます。越冬するため秋から冬にかけて民家に集団で寄り集まって来るからです。

ハナカメムシはとても小さなカメムシですがアブラムシやアザミウマなどを捕ってくれるので害虫防除用に利用されています。

ちなみに最近ではあまり見かけなくなりましたがきれいな水の田んぼなどにいた「タガメ」は日本で最大のカメムシの一種です。

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