虫が原因の場合、最も可能性が高いのはヒラタキクイムシです
被害の特徴として天井材などに1mmほどの穴が散弾状に開けられ、そこからサラサラしたきな粉のような細かいものが落ちてきます
キクイムシは木材中のデンプン質を好んで食べます。そのためデンプン含有量の多い木の辺材部分(白太)を食害します
天井材の裏側に打ちつけられた桟木がよく被害を受けます
キクイムシかどうかの判別方法として先ずは粉のようなものが部屋のどの辺りに落ちているのか確認します。部屋のあちこちに落ちているならキクイムシと考えられます。壁沿いだけであればシロアリの可能性もあります
シロアリであれば、粉の大きさもよく見るといびつであり、粉というより木片というほうがピッタリかもしれません
キクイムシを家庭で駆除するには市販の昆虫用スプレー式殺虫剤を用います。穴にささるような細いノズルがついたものが便利です。必要注入量は被害状況により変わりますので一概に言えません。殺虫剤の取扱い説明書に準じます
天井板へ注入する際には薬剤が逆流して流れ落ちてくるので注意が必要です
広範囲に症状が出ているのでなければこのように市販薬を注入します。それで止まらないようなら板の一部を外したり切り取って板の裏側に直接殺虫剤を吹き込めるようにします。
天井裏を調べてみて粉がたくさん散らばっていれば、桟木をつかんだり、突いたりして強度を確認します。食害が進んでいると表面が崩れます
駆除が困難なようであれば専門業者に相談しましょう。2年や3年の間であれば食害が進んでしまっても天井が落ちてくるような心配はいりません
↓ヤマトシロアリの集団
家の周囲に木があるとシロアリと関係があるように思い気になったりするものです。自分の敷地内なら伐採したり何らかの処置ができますが、隣地などにある木だと手がつけられず困る事もあります
置きっぱなしの木材などにシロアリが湧いていたり羽アリが飛び立つなどしていたら、一刻でも早くなんとかしてほしいところです。切り揃えられた材木や丸太などが周囲に積んであったりシロアリに食害されていると、次にはこちらへ来ます
生きている立木ですと木の種類により、シロアリを呼び寄せるものとそうでないものがあります。柿や栗などですと生きている木には抵抗力がありなかなかシロアリも食いつけないようです
庭でシロアリの餌食になってしまうのは、生垣の支えになっている割竹や丸太杭などがほとんどです
しかし、しっかりと生えていても、生きているうちからシロアリに食べ始められる樹木もあります。「松」です。整地作業で引き抜かれた松の根にシロアリがびっしりついているのがよく見受けられます
生きているときからそんなふうですから、製材されて家の材料になった松材にシロアリが侵入すると凄まじいほどに食い尽くされます。このような理由から、庭に松があれば枯れていてもいなくてもシロアリが寄ってくる可能性が非常に高いと考えられます
生垣用に使われるカイヅカイブキなどにもしばしばシロアリの発生が見られます
すべての樹種に言えるわけではありませんが枯れてしまったときの事も含めて考えると木があるとシロアリが寄って来やすいと思われます
またいづれはシロアリの侵入を引き起こしやすい状態として以下のようなものがあります
1.樹木本体が枯れたまま放置された状態
2.本体は枯れていなくても落ち葉や枝などが地面に放置された状態
3.樹木の根が地中を伸びて建物床下へ入り込んだ状態
・特に竹は基礎コンクリ―トにひび割れさえ起こさせる事が多い
4.大きくなった樹木が強い風に揺らされ建物に接触してしまう状態
・雨水が木に弾かれ軒下や壁上部から建物内に侵入する危険性があります
・強く揺らされた木が、といなど建物外部を破損させ亀裂を生じさせる危険性が
あります
※一般的には、敷地内ではなくても周囲に木が多く落ち葉などの手入れがされていないような立地条件であればシロアリの侵入被害を受けやすい傾向があります
クモとシロアリの生息に関連性はありません
家屋におけるシロアリは害虫の側面が大きいですが、クモは他の昆虫を捕食してくれるという益虫としての存在でもあります
アシタカグモ
クモの巣をはって獲物がかかるのを待ち構えるタイプではなく、いわば活動狩猟型のクモです。獲物を追いかけ走り回って生きています。とにかく大きいクモです
日本に生息する徘徊性・狩猟型のクモとしては最大級です。いわゆるクモの巣にいるクモしか見たことがなければまず大きさに驚きます。成虫は人間の子供の手のひらよりも大きいサイズです
これが壁や天井を走るとガサガサと音がします。夜中だとちょっとビックリするくらいの音です。都市部ではわかりませんが、三重県なんかだとふつうにいます
気持ち悪いですが、ゴキブリを捕食してくれる益虫でもあります。何しろ動きが速いのも特徴のひとつです。大きな図体ながらあのすばしっこいゴキブリよりも速く動いて捕まえます
特に直接人間に悪さをするものではないけれど気持ち悪い、見たくない、出て来ると嫌などの虫は「不快害虫」と呼ばれます
不快害虫にはクモの他にはイモムシ、ヤスデ、アリ、ダンゴ虫、ワラジムシなどがいます
また、クモは足が8本、頭と胸がひとつのかたまりなので昆虫ではありません。昆虫は足が6本、頭と胸はそれぞれ分かれています
そして、そもそも昆虫は翅があって飛び回る生き物です。昆虫の身体のデザインは飛ぶために出来上がっているといわれます。なかには進化の過程で翅を失ってしまって現実には飛ぶことのできないものもいますが、本来昆虫とは飛ぶ生き物だそうです。飛べないものであっても身体には翅の痕跡が残っている
いっぽうクモは翅を持たず、飛ぶ能力はありません。元来、昆虫とクモとは根本的なところで違った生き物であるといわれます
●シロアリの親かと疑われた虫で今までに一番多かったものはキノコバエです
体長約2mmです
家の中の観葉植物に発生することが極めて多く、土が肥料で肥えているとそこが発生源となります
暖かい時季に多く見られますが、観葉植物は年中陽当たりがよく比較的室温の高い場所に置かれていることもあり冬場にも活動が見られます。人を咬んだり刺したりはしません。家も食べません
●キノコバエに次いで多いのがイエヒメアリです
イエヒメアリの羽アリ(親虫)↓
壁や家具のすきまなどにかくれているので、バルサンのようなもので燻蒸しても薬効成分が届きにくくなかなか完全駆除できません(煙は横へ広がるよりも上方向へ行きやすいから)
また普通のアリの仲間は、ひとつの巣に一匹の女王しかいませんが、この種は複数の女王がいて近くにエサや隠れ場所があると、次々と巣を拡げていきます。人を咬んだり刺したりするので注意が必要です
最近はこのイエヒメアリによく効く薬が販売されていますが、家の中をきれいに清掃したうえで設置するなど、取扱い説明を熟知して使用することが肝心です
●以下シロアリの特徴・生態です
エサは樹木・枯れ木・枯葉・建築物の木材、段ボール・木箱・タタミ・紙箱・布製品など
樹木のなかでは【松】を圧倒的に好んで食害する
一年中、身体が白いあるいは乳白色です。1個体が5mmくらいの大きさで集団で活動しています。このような特徴のものが家の中や周囲にいたらたぶんシロアリです
食い散らかされた紙箱やタタミ、段ボール、木材が独特の様相を呈しています
春先にはシロアリの巣別れの活動が行われます。木材中にいるシロアリの集団のうち数パーセントから10%ほどのシロアリが身体を黒く変色して羽根をつけ、木材中から飛び出してきます
ひとつの巣にいるヤマトシロアリは数千匹から3万匹といわれていますので、黒く変色して出てくるのはひとつの巣につき250匹~3000匹程度という事になります
それら黒く変色したものが「羽アリ」とか「親アリ」とか呼ばれるものです。この姿になると他の虫と非常に混同されやすいようです
よく見かけるハエやハチ、またふつうのアリなども羽根をつけますし体色も黒いので見分けにくいものです
床下換気扇は湿気の多い床下環境の改善に大きな効果を発揮します。手早く湿気を追い出したいなら一番のおすすめです
最近ではいろんなタイプのものが製造されています。上の写真のものは【かくはん型】と呼ばれます。床下で風を四方八方に吹き出しよどんだ空気を動かします
この換気扇の向こう側は家の外です。こちら床下側から外側へ強力にはき出す一方向性のものです
こちらは【排気型】と呼ばれます
もともと床下換気扇が販売され始めたころはこのタイプだけでした。基礎コンクリートの通気口に本体を合わせて専用のコンクリートネジ固定されています
安価型のものでなければ主要部分はオールステンレスか樹脂性なので、湿気の多い床下での使用に十分耐えうる作りとなっています
また最近はアース不要の完全密閉型もあり安全性・取り付け作業性ともさらに向上しています
事業所名:加藤防虫
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