シロアリの食害が進むと、当然建物を構成している木材が弱ってきます。その結果、柱や敷居などにも歪みが生じてくると扉や引き戸などがスムーズに動かなくなったりします。
何度、建てつけを調整しても徐々に動きが悪くなっていくような場合にはシロアリが原因である可能性も考えられます
また歪みによらず蟻土が原因で建具の開閉がしにくくなることがよくあります。蟻土が戸と敷居にへばりつき、のりのように両者をくっつけてしまうので固定されたかのようになってしまうのです
過去に、居室の開閉ドアの動きを調整するため、蝶つがいのネジを閉め直そうとしたところネジが空回りして柱内部の食害空洞化が見つかった事例もあります
シロアリ被害が床上の居室側にも達している場合、たいてい柱、敷居、床板、畳から症状が表れ始めます。このようなところに目立った症状があらわれず、先に建具の建てつけに異状が生じるのは稀な例かもしれません。しかし実際にはヤマトシロアリやイエシロアリは床下から周辺の部材を食い進んできます
つまり、建具などがシロアリに食害されているなら床下から連なる周囲の木材内部も食害されていると見て間違いありません。もし建具に異状があらわれた原因がシロアリであったら必ず柱、敷居など周辺の木材も充分チェックする事が必要です
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