庭の雑草とシロアリ
「時間がなくて庭の手入れができない」
「実家が空き家になっているがなかなか帰れない」
「草抜きが面倒」
このような理由で家の周りに雑草が生えっぱなしになっている。
「なんか変な虫が出て来るしジメジメしてる。シロアリが湧いて来るんじゃないかしら・・・」
「シロアリ大丈夫でしょうか?」
このようなお問い合わせをよくいただく。
ズバリ、庭に生えている植物のうち「木」はシロアリのエサになるが「草」そのものはシロアリのエサにはならない。
草そのものよりも草むらや土中に溜まる湿気により建物が悪影響を受けシロアリが生息しやすい環境になってしまうことが問題と言えそう。
つまり、家の周囲に草が生い茂ると、風が遮られ基礎部分にある通気口への空気の流れが悪くなる。さらに根っこにこもる水分湿気が家の周辺に漂いやすくなる。
これらが原因で建物の湿度や床下空気温度が高くなりシロアリにとっては住みやすく繁殖しやすい環境となる。
こちらのほうが雑草放置によりシロアリを呼び寄せる要因になると思われる。
またエサにはならないけれども、草はシロアリの侵入路となることがある。
特に草丈が高く延びて建物にまでしなだれかかっているような状態だとその可能性が高い。
雨が降るたびに、しなだれかかった部分が水を含んだままになるので、そこに接触している建物部分を常に湿らせることになる。
それを狙うようにシロアリが地面から草伝いに蟻道を作り上っていく。
上部の湿った木部に到達すると群れで食害を開始する。